★段差の高さに対するスロープの長さ(スロープの傾斜角度)を利用者が安心して利用できるように、段差10cmに対してスロープの長さを1,200cm(傾斜5°)に設定した。
★犬走りからスロープへ入っていく際に、踊り場に対して直角に入るのではなく、ゆとりを持って斜めに入って行けるように踊り場を広く設けた。
電動車いすを使用して、安全に家周囲の散策や中庭の作業をしたい。
電動車いすの進入角度について(利用者は犬走りを通り中庭へ出るため、スロープへ降りるのに一度車椅子を90度回転させなければならない。
★段差の高さに対するスロープの長さ(スロープの傾斜角度)を利用者が安心して利用できるように、段差10cmに対してスロープの長さを1,200cm(傾斜5°)に設定した。
★犬走りからスロープへ入っていく際に、踊り場に対して直角に入るのではなく、ゆとりを持って斜めに入って行けるように踊り場を広く設けた。
年齢 | 66歳 |
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性別 | 女性 |
疾患 | 脊髄小脳変性症 |
障害部位 | 上下肢の筋力低下、運動失調、平衡感覚障害 |
福祉用具 | なし |
状況 | ■両手に痺れがあり、握力も低下している。 ■平衡感覚が損なわれ、両足の筋力も落ちているため、立位の保持も困難。 ■電動車イス(JW-1:指先のレバーで操作可能)をレンタルで使用中。 |
排泄時の立ち座り動作を楽にして、転倒の防止を図りたい。
腰・両膝関節の痛みにより、便座への立ち座りが辛い。
手すりが無いため衣服の着脱に時間を要し、転倒の不安がある。
トイレ内での向きの転換~脱衣~座る~姿勢保持~立上り~着衣・・・の連続した動作を補助する手すり設置。
性別 | 男性 |
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年齢 | 87歳 |
介護度 | 要支援1 |
身体状況 | 脊髄小脳変性症。骨粗しょう症、第一腰椎圧迫骨折。膝及び腰痛により四肢・体幹の筋力低下あり。 段差の昇降などの動作に支障がある。 |
移動能力 | つたえ歩き。外出時は杖歩行。(要介助) |
安全で安心して自立した入浴をしたい。
身体状況から、浴槽をまたぐ動作に転倒リスクが高く本人も不安に思っています。また、浴槽がステンレス製で滑りやすい事も不安要素です。
座位での入浴では横すべりの動作が必要です。横手すりを長めに設定する事で、動作の容易性と安全性が生まれます。
■福祉用具の利用
身体が大柄であるため、安全な動作スペースを考えたところ、空きスペースが有効活用できた為、オーダー製の台を製作しました。
また、浴槽台を浴槽に沈めて使う事で、より安全な入浴動作の確保と、立ち座り時の安全性・身体への負担の軽減も助長されます。
性別 | 女性 |
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年齢 | 84歳 |
介護度 | 要支援1 |
身体状況 | 脊柱管狭窄症があり手術も行っている。入院が長引き、下肢筋力の低下も見られる。また、手足の震えもある。 |
移動能力 | 補助を使って自立した移動は行っているが、転倒リスクが非常に高い。 |
またぎ段差を解消し、安心して入浴(つかり)したい。
既存の浴槽が深い。また、浴槽内は狭く屈曲制限もある為、座位姿勢がとれず、立ったまま入浴をしている。
エプロンの高さを40cmにし、10cmの段差解消を行いました。また身体状況に合わせTOTOのネオマーブバスを選定。市の住宅改造補助事業も利用し工事を行いました。
性別 | 女性 |
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年齢 | 62歳 |
身体状況 | 両変形性股関節症・左股関節人工関節置換術後。右股関節人工関節置換術も控えている。痛み有り。 |
移動能力 | 杖歩行 |
自宅の植木鉢を持ち上げたことで胸椎椎体圧迫骨折にて入院。退院後、コルセット着用となる。入浴時の浴槽またぎ動作が困難となっているので、浴槽の高さを低くするとともに手すりの設置を行うことで、浴槽またぎ動作が安全に行えるようにしてほしい。
浴槽高が75cm(自作の15cmの踏台がある為、踏台からの浴槽高は60cm)あり、腰椎椎体圧迫骨折後で前傾姿勢をとることが困難な為、浴槽またぎ動作が困難となっている。現在は近隣に住む娘付き添いにて入浴を行っているが、浴槽またぎ動作時は介助が必要となっている。腰部関節痛や体幹バランスが悪くなっており、長時間の立位保持も困難となっている為、転倒リスクも高く、本人及び家族の不安が高くなっている。
浴槽交換にて浴槽高を67cm(踏台からの浴槽高52cm)にすることで、浴槽またぎ動作時の足上げも容易に行えるようになり、本人及び家族の不安や身体的負担の軽減を図ることが出来る。また、浴槽横に手すりを設置することにより、浴槽またぎ動作時につかまるところも出来、手すりにつかまることで移動時や立位時のバランスを保つことが出来、浴槽またぎ動作がより安全安楽に行えるようになる。
年齢 | 89歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要支援2 |
疾患 | 胸椎椎体圧迫骨折 |
障害部位 | コルセット着用 |
福祉用具 | 手すり・四点杖 |
状況 | 圧迫骨折後、コルセット着用。腰、左横腹、右大腿部~膝にかけて現在も痛みあり。 |
玄関ポーチの階段の高さが不揃いであり、掴まるところもなく転んだりや躓く恐れがあるので段差の解消と、手すり設置をお願いしたい。
段差は13㎝と20㎝と不揃いであり掴まるところもないために、昇降動作に支障を来たし転倒のリスクが高い。スロープ設置も考えたが、玄関ポーチの前は駐車スペースとなっており、十分で安全な奥行きが確保できない。
階段を2段から3段へ1段増やすことで、1段ごとの段差を低くすることができ、高さも均一になります。その脇に屋外手すりを設置することで安全に昇降動作を行う事ができます。
年齢 | 81歳 |
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性別 | 男性 |
要介護度 | 要支援2 |
福祉用具 | 利用なし |
状況 | 両変形性膝関節症により膝の痛みと筋力低下により、段差昇降に支障がある。現在歩行状態は杖を使用し自立、屋外は見守り。 |
手の力が弱く玄関の上がり框を昇降する際に上下肢の痛みもあり動作も緩慢であるため移動で困っています。手すりなどの設置を希望したいが手が不自由なのでどうしたらよいでしょうか。
通常の丸型手すりでは力が入らず掴んだり握ったりすることが困難であり、十分な支持が得られない。
手すりは握るだけではなく、沿わせるタイプもあります。上腕にてプッシュアップ(押し上げ)が可能でしたので、手すりの形状を肘掛けタイプにすることで支持が十分になります。また壁裏に柱が無い場合は下地(補強板)をつければ手すりは取付できます。
年齢 | 65歳 |
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性別 | 男性 |
要介護度 | 要介護1 |
福祉用具 | 手すり・シャワーチェア・バスボード |
状況 | 段差の昇降、低い所からの立ち座り時に動作が緩慢で、手すりなどを使用するが、手の力が入らず強張りがあるために十分に掴まることができない。 |
歩行器を利用してトイレまで移動し排泄を行っているが、トイレ扉ノブが丸ノブで回しにくく開閉しにくい為、容易に開閉が行えるようにして欲しい。
丸ノブを掴んだり握ったりすることが困難であり、トイレの出入りがスムーズに行えていない。
扉の取っ手には色んな形状がありますが、レバーハンドルへ変更することで握力が低下していても手指を引っ掛けることで容易に扉の開閉ができるため、負担をかけることなくスムーズな出入りが行えるようになります。
年齢 | 84歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要介護2 |
福祉用具 | 特殊寝台・歩行器 |
状況 | 関節リウマチにより両手指に変形が見られ、握力も低下しており、痛みもある状況。 |
自宅の廊下や居室の床材はフローリングであり問題はありませんが、寝室がカーペットのため電動車いすを操作時に、毛並みがタイヤに絡みつき細かい操作が困難になってきています。違う床材に変更が出来ないでしょうか?
カーペット表面の毛並が電動車いすのタイヤに絡み付きやすく、移乗時の細かい方向転換や操作が難しくなっている。
廊下や居室と同じフローリングへの変更も検討しましたが、重量のある電動車いすを利用していることや、細かい方向転換を行うため、床が傷みやすい事にも考慮し、メンテナンスが容易でまた衝撃吸収効果もある、医療・福祉施設等で使用されているクッションフロアを採用しました。
年齢 | 64歳 |
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性別 | 男性 |
要介護度 | 要介護3 |
福祉用具 | 特殊寝台・電動車いす |
状況 | 常時電動車いすで移動。物的支持が無ければ移乗や起立も困難。 |
歩行が不安定となっており、足も上がりにくく、すり足となっているのでトイレ入口の敷居に躓き、転倒の不安があるので改善して欲しい。
トイレ入口の敷居高が35㎜(廊下側)、32㎜(トイレ内)ある為、トイレ出入の際、足がつまずき転倒の危険性がある。
トイレ入口の敷居を撤去することで、すり足でもトイレの出入動作が安全に行えるようになります。撤去した敷居の分だけ扉すそを補修材にて延長し近似色でペイントしました。
年齢 | 78歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要介護2 |
福祉用具 | 特殊寝台・手すり |
状況 | パーキンソン病もあり、ふらつきや方向転換時にバランスを崩すこともある。足も上がらずすり足となっている。 |
入浴の際、浴室扉が開き戸になっており、開閉時の動作困難なため、扉を開閉しやすいようにしてほしい。
扉が内開きのため開閉時の動作が大きくなり転倒のリスクがある。シャワーチェアーを使用しているため洗い場が手狭となりスペースが有効活用できていない。緊急時も外からの救出に困難を極める。
浴室の扉を折れ戸に変更することで浴室内のスペースが広がるだけでなく緊急時にも介護者等が出入りしやすくなります。また力の弱い方でも樹脂製の扉ですので開閉がスムーズになります。
年齢 | 81歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要支援1 |
福祉用具 | 歩行器・シャワーチェアー |
状況 | 腰痛と下肢筋力の低下があり歩行移動が不安定である。強皮症のため両肘から先の痺れ、痛みがあり、日常生活動作に支障がある。 |
居室から、居間、トイレ、浴室、台所、洋室につながる廊下に段差があり、躓くことが多く困っているので段差の解消をお願いしたい。
廊下に接する各部屋の出入り口には20mmの段差があり、躓き転倒の危険性が高い。
廊下の幅が狭いため各部屋の出入り口にスロープ工事を行うと逆に躓く危険性があります。既存の廊下を剥すことはなく、重ね貼りにて廊下全体を嵩上げし各部屋との段差をなくす事で躓くことなく安全に移動ができます。
年齢 | 89歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要支援2 |
福祉用具 | 手すり |
状況 | 変形性膝関節症、腰椎症のため痛みがあり歩行が不安定。心疾患もあり移動時の息切れや動悸もある。 |
敷石で転倒の可能性あり、安心安全に出入りを行いたい
庭の通路には敷石が多数あり、躓いて転倒する危険性が高く実際に転倒歴もある。介護者である家族も不安を感じている。
通路の敷石を取り除き、コンクリートで路面を平らに整備することにより、躓きによる転倒防止や滑り防止になり安心して移動できます。
年齢 | 82歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要介護2 |
福祉用具 | 利用なし |
状況 | 腰部脊柱管狭窄症による腰痛や下肢の痺れがあり、歩行や起立動作に負担を伴う。 |
左変形性関節症を患い左膝の痛により和式便器での立ち座りが困難な為,洋式便器に取替えてほしい。
膝の関節可動域制限があり立ち座りや座位の姿勢保持が困難で転倒の危険性が高い。
便器を取替えする場合、壁や床を剥ぐことになりますので、和式から洋式便器に取り換えると同時に床の段差解消も行いました。給排水工事も行いますが必要に応じ浄化槽整備(保険外)が必要な場合もあります。
年齢 | 71歳 |
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性別 | 男性 |
要介護度 | 要支援2 |
福祉用具 | 手すり |
状況 | 左膝疼痛及び腫脹により歩行不安定 |
自分で出来ることは行いたいです。洗濯物を干すとき縁側から移動していますが、段差があり昇り降りが困難になっています。段差を低くして握るところが作れないでしょうか。
洗濯物干し場までには縁側の段差(45cm)があり掴まるところもなく、現在の身体状況では安全に昇降動作ができていない。
既製品で屋外用の踏み台付手すりがありますので、ご利用者の昇降可能な高さ(約15cm)に合わせて3段で45cmを昇降するように改善しました。両脇には手すりもありますので掴まることも可能です。本体は壁や床に固定しますので動くこともありません。
年齢 | 85歳 |
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性別 | 女性 |
要介護度 | 要介護2 |
福祉用具 | 手すり・シルバーカー |
状況 | 変形性膝関節症と半月板術後により膝痛あり。また下肢筋力の低下も見られる。 |